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CAMERA ROLL

終電を逃した夜の、コンビニ前の集合写真。

旅じゃない。でも旅だった。カメラロールの奥、2022年8月から発掘された一枚と、その夜の証言。

TEXT: 投稿:写真フォルダ2万枚 ILLUSTRATION: 線画置き場 ◷ 読了 約2分 2026.07.07
24H OPEN 2022.08 — 01:47 AM
午前1時47分。行き先を失った3人と、開いていてくれた店。

2022年8月、金曜。飲み会の帰り、3人そろって終電を逃した。タクシーは高い、カラオケは満室、始発まで4時間。残された選択肢は、コンビニ前の縁石だけだった。

01

4時間の無人島

アイスを食べ、缶コーヒーを飲み、人生の話をした。終電を逃した瞬間、東京は無人島になる。帰れないという一点で、その夜の3人は遭難者であり、旅の仲間だった。誰かが「記念に」と言って撮ったのがこの一枚である。全員ひどい顔で、全員笑っている。

旅かどうかは、距離ではなく、帰れなさで決まる。

この写真は3年間、カメラロールの奥で冬眠していた。発掘して気づいたが、あの夜の記憶は妙に鮮明だ。計画された夜は忘れるのに、遭難した夜は残る。旅の法則は、山手線の内側でも作動する。

— fin —
投稿:写真フォルダ2万枚スマホ容量は常に残り3GB。消せない写真で人生が構成されている。
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