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団地の給水塔、完全にUFOだった。

夕方5時の逆光。あれはもう着陸している。通勤路の頭上に浮かんでいた未確認飛行物体(確認済み)の話。

TEXT: 投稿:散歩休憩中 ILLUSTRATION: 線画置き場 ◷ 読了 約2分 2026.07.09
17:04 — first contact
17時04分、逆光。ビームの中に立ってみたが、連れて行ってはもらえなかった。

通勤路の頭上に、それは10年前から浮かんでいたらしい。夕方5時、いつもと違う道で帰った日、逆光の中にシルエットが現れた。脚が3本、胴体が円盤、腹に光の帯。完全にUFOである。正体は、団地の給水塔だった。

01

10年間、見えていなかった

驚くべきは、この道を月に数回は通っていたことだ。人間は、名前を知っているものを見なくなる。「給水塔ね」と処理した瞬間、それは風景の背景に沈む。夕方の逆光が、名前を剥がしてくれた。名前が剥がれたものは、ぜんぶ少し宇宙っぽい。

ときめきは、遠くではなく、頭上に浮かんでいる。

次の満月の夜、また見に行く予定である。着陸の瞬間に立ち会えたら、続報を書く。

— fin —
投稿:散歩休憩中半径1.5kmを10年散歩している。最近のマイブームは配水施設。
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